「仕事でAIを使ってみたいけど、会社で使っていいのか分からない」という状況は、40代・50代のビジネスパーソンによくあります。
勝手に使って後で問題になるのも困る。でも、どう相談すればいいか分からない。
相談前に整理するのは3点だけです。
- ① 何のために使うか(目的)
- ② どんな情報を使うか(データの種類)
- ③ どう運用するか(使い方のルール)
この3点を整理してから相談すると、情報システム部門の担当者が安心して判断できます。
なぜ相談が必要なのか
「個人で契約して、自分の判断で使えばいいのでは」と思う方もいると思います。
ただ、仕事で使う場合は話が変わります。業務上の情報をAIに入力する時点で、会社の情報資産が社外のサービスに渡ることになります。これは、個人の判断だけで決めていい範囲を超えています。
情報システム部門に相談するのは、許可を取るためだけではありません。「自分が知らないリスク」を事前に確認するためでもあります。相談することで、自分自身も守られます。
まずここを確認|相談前に整理する3点
【相談前の整理シート】
① 目的:何の業務に使いたいか
例)メールの下書き作成、議事録の要約、報告書のたたき台づくり
② データの種類:どんな情報を入力するか
例)社内情報は使わない/氏名・会社名は伏字にする/公開情報のみ使う
③ 運用ルール:どう使うか
例)個人利用のみ/出力内容は必ず自分で確認してから使う/社外には出さない
相談文の実例
【そのまま使える相談文テンプレ】
件名:AI活用ツールの業務利用について確認のお願い
お世話になっております。〇〇部の〇〇です。
業務効率化を目的に、AIを使ったテキスト作成の補助を試してみたいと考えています。つきましては、利用可否と注意事項について確認させてください。
【使用目的】
メールの下書き作成・報告書のたたき台づくりなど、文章作成の補助
【入力する情報】
社名・氏名などの個人情報は入力しません。業務上の固有情報は伏字に置き換えて使用します。
【運用方法】
個人利用のみ。出力内容は必ず自分で確認・修正してから使用します。社外への送付前には内容を精査します。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。
現場でいちばん多いのは「なんとなく使い始めた」という進め方です
情報システムの立場で言うと、「相談なしに使い始めて、後で問題が起きてから報告に来る」ケースがいちばん対応に困ります。事前に相談があれば、注意点を伝えるだけで済みます。相談してくれる人には、こちらも協力しやすい。「使ってはいけない」と言いたいわけではなく、「安全に使えるようにしたい」というのが情報システム側の本音です。まず一言、相談してください。
よくある失敗と対処
社内規定にAIの利用について明記されていない場合でも、「禁止されていない=許可されている」とはなりません。情報システム部門または上司に一言確認してから使い始めてください。
「ダメ」と言われた場合、多くは「何が心配なのか」が明確になっていないことが原因です。目的・使うデータ・運用方法の3点を整理して再度相談すると、条件付きで認められるケースがあります。「何のために、何を使って、どう運用するか」を具体的に伝えることが大切です。
個人のスマホを使っても、入力した内容が業務上の情報であれば、会社の情報資産を社外に出したことに変わりありません。デバイスの問題ではなく、情報の問題です。業務に関わる内容を入力する場合は、会社のルールに従って使ってください。
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まとめ
・仕事でAIを使う前に、目的・データの種類・運用方法の3点を整理して相談する
・相談することで、自分も守られる
・「禁止されていない=許可されている」ではない。一言確認が基本
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