「AIを使って資料や文章を作っているけど、取引先に知られたら印象が悪くなるのでは」と気になっている方は多いと思います。
ただ、黙って使い続けるより、適切に説明できる方が信頼につながります。
説明で伝えるのは2点だけです。
- ① AIで何をしているか(していること)
- ② AIに何を入力していないか(していないこと)
この2点を明確に伝えるだけで、取引先の不安はほぼ解消されます。
なぜ説明が必要なのか
取引先がAI利用を不安に思う理由は、ほとんどの場合「自分たちの情報がAIに入力されているのではないか」という点です。
実際に不安を持っている取引先に「AIは使っていません」と答えるのは、長続きしません。今後AIの利用が当たり前になるにつれて、説明を避け続けることは難しくなります。
早めに「何をして・何をしていないか」を整理して伝えられる準備をしておくことが、結果的に信頼につながります。
では、具体的にどう伝えればよいかを見ていきます。
まずここを確認|説明に入れる2点
【取引先への説明で伝える2点】
① していること(AIの使い方)
・文章の下書き作成・要約・構成案の作成に使用している
・あくまで補助的な用途であり、最終確認は人間が行っている
② していないこと(入力しない情報)
・取引先の社名・担当者名・連絡先は入力していない
・やり取りの内容・契約情報・個人情報は入力していない
・貴社に関わる情報はAIに入力しない運用にしている
説明文テンプレ
【そのまま使える説明文】
弊社では、業務効率化を目的として、一部の文章作成・要約・整理の補助にAIツールを活用しております。
ご安心いただきたい点として、貴社の社名・担当者名・やり取りの内容・契約情報など、貴社に関わる情報はAIに入力しない運用を徹底しております。
AIの出力内容は、必ず担当者が確認・修正したうえで使用しており、最終的な判断と責任は人間が持つ形で運用しております。
ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
口頭で説明する場合の言い方
【打ち合わせで聞かれた時の答え方】
「文章の下書きや要約にAIを使っています。ただ、御社の情報をAIに入力することは一切ありませんので、その点はご安心ください。最終的な内容の確認と責任は、すべて私どもで持っています。」
聞かれてから答えるより、先に一言添える方が印象が良くなります。特に機密性の高いやり取りが始まる前に、さらっと伝えておくだけで相手の安心感が変わります。
現場でいちばん多いのは「聞かれてから慌てる」という場面です
取引先から「AIって使っていますか?」と聞かれて、言葉に詰まるケースをよく見ます。後ろめたいことがなくても、準備がないと答えに迷います。説明文を一度作っておくだけで、聞かれた時に落ち着いて答えられます。「何をして・何をしていないか」が自分の中で整理されていれば、相手の不安も自然と解消されます。
よくある失敗と対処
その場を乗り切るために「使っていない」と答えると、後から使っていることが分かった時に信頼を失います。「補助的に使っているが、御社の情報は入力していない」と正直に伝える方が、長い目で見て信頼につながります。
「安全です」という答えは、根拠がないと相手には伝わりません。「何を入力していないか」を具体的に伝えることで、はじめて相手は安心できます。抽象的な安心の言葉より、具体的な運用の説明の方が信頼されます。
説明文に「入力していない」と書いてある内容を、実際には入力している状態は最も避けるべき状況です。説明文を作る前に、自分の実際の運用を確認してください。説明と実態を一致させることが、信頼の前提です。
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まとめ
・取引先への説明は「していること」と「していないこと」の2点を伝えるだけでいい
・「御社の情報はAIに入力していない」を具体的に伝えることが信頼につながる
・説明文は一度作っておけば、聞かれた時に落ち着いて答えられる
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